口には出さなくともこだわりを表現するメニューブックとは?

昨年の11月の事ですがふと目にとまったネットニュースに衝撃を受けました。

「こだわりの○○」という言葉を使う店は、何もこだわっていない(絶対に)

飲食店メニューの作成に携わる身としてはあまりにも残酷なタイトル。執筆者は何も飲食業界の方ではありませんが、文中ではこうも綴っております。

10数年前の日本だと、何かにこだわることは、他と差別化できる要素になった。「食材にこだわっている」「健康にこだわっている」「有機栽培にこだわっている」、健康志向や自然志向が売りになった時代だ。

言われてみれば確かに聞こえてくる世の中の「こだわり」。飲食業界はとかく「こだわり」と言う言葉を大食らいする傾向にあります。こだわりがあると言えば聞こえはいい。ただ本当に伝えたいものを持たずに叫ぶ者だけが増えれば、言葉の魔力も消え失せてしまうはず。

そこで【こだわりMENU】と題して、一つのテーマにとことんこだわり持つお店を3店ご紹介いたします。第1弾目は強いこだわりがメニューブック至上、類を見ないものまで作り上げられた焼肉屋さんです。この続きは後半にて。


大阪は狭山市にございます、くらべこ様にお邪魔しました。産地の野菜とそれらをうたったインフォメーションボードがお出迎えしてくれます。綺麗に陳列されたワインボトルの奥には、、、

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ここはミュージアム!?と思わせる様な特大のビジュアルボードが現れます。

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「こだわり」と言う文字は一切使われておりませんが、早くもお店のこだわりを感じずにはいられません。それ以外の言葉が出てこなくてすみません。。そして上記写真の手前に見えるのがくらべこさんのメニューブックであります。

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先程のビジュアルボードにありました14種類の漢方がブックの表紙に収まっております。これすべてが現物です!

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お店の最大の特徴はこの「漢方」であります。「漢方」と「牛」という聞きなれない組み合わせですが、20ヶ月を過ぎたあたりから漢方をブレンドした飼料を与えるそうです。漢方を食べて育った牛肉は赤身と脂のバランスがとても良いとの事でした。

「こんなエサ、他にないと思うよ」とメニューの牛くんが喋っていますが、「こんなメニューブックも他にはありません!」

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お肉の盛り付けに至るまで、お店のきめ細かい配慮が伺えます。実際に漢方和牛を頂きましたが臭みは一切なく、噛むと溢れ出す肉汁はサラッとしていて、嫌味がまったくありません。噛み応えのある、お肉らしい食感です。そして何より美味であります!

食後に店長さんともお話でき一通りの感想を述べると、「自己満足にならなくて良かった」と安堵の表情を浮かべられていたのが印象的でした。お客様が口にするもの、目にするもの、手にするもの、、、その細部に想いが宿っていました。こだわりは形を変え、お客さんを喜ばす「源」であるとも感じます。大変勉強になりました。


引用:IT media ビジネス こだわりバカより

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1511/20/news017.html

 

関村牧場直送和牛 くらべこ

狭山市池之原 3-1039-1

http://kurabeko.com/