旅心と胃袋をくすぐる、伊勢の店頭メニュー

先週、『ごはんぐるり』という食エッセイから、

共感したあるあるネタを1つご紹介いたします。

 

 

作者は昨年、第152回直木賞を『サラバ』で受賞された、西 加奈子さんです。

幼少期に過ごしたエジプトでの食生活も去ることながら、

旅先で食べるアメリカンドッグの美味しさに、喰らいついてしまいました。

 

普段は口にしないスナック菓子やアメリカンドッグがとてつもなく美味しそうに見えてしまうというのです。西さんの場合、これらに夢中になってしまい、旅先で食べる名産を残してしまうのだとか…。

テンションが上がってしまい、食べる雰囲気が楽しいことから美味しく感じるのだと西さんは言います。

「何を食べるか?」よりも、「誰とどこで食べるか?」で美味しさも変わってしまうのです。

 

 

そんな、旅先の情緒を、メニューでも活かせはしないか?

それは私達研究員がメニューブックに抱く1つのテーマであります。

 

 

今回はサミット開催まで60日をきった三重県 伊勢市で、旅心と胃袋をくすぐる店頭メニューをサンプリングしてきました。

『お腹が空く風景』から皆様のメニューデザインのヒント活かせて頂ければ幸いです。

 

 

日本を含む八か国間で年一回開催されるサミット。主要国首脳会議が三重県の伊勢・志摩で開催されるにあたり地元の方々は沸いております。その喜びと意気込みは下のポスターからも伝わってきます!

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大阪難波駅から近鉄特急で伊勢市駅まで2時間弱。開催地の賢島までは更に40分程かかりますが、今回は伊勢市より『お腹が空く風景』をお届けいたします。

 

 

伊勢神宮 内宮より望む水産

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遠目からもでも美味しそうな看板の存在を目視しました。

 

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地元の海産物がこれでもかっ!と言わんばかりに訴求されています。

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伊勢といえばやっぱり伊勢海老。

POPからそのまま引用しましたが、本物も入り口の水槽でお出迎えしてくれます。

 

 

落ち着きから放たれる、リアルな情報

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創業宝歴 10年と手彫りされた一枚板。何年前かは分かりかねますが、歴史の重みはしかと感じます。気になり寄って見ますと、、、

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これまた木札に書かれた『ただ今、牡蠣炊いてます。』の一言が。

派手さとは無縁のこの木製POPがじわりとお腹を空かせます。正面の生シラス丼にも目を奪われ、『お召し上がり専用!!』と優しく諭すコピーにもお腹を空かせてしまいます。手前のメニューブックにある【サミット丼】も気になります!!伊勢の名産が集まりました的な感じでしょうか。

 

 

 

内宮から伊勢神宮にて参拝後、外宮へ、

 

 

 

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伊勢神宮の大社で雑念を払いきったはずでしたが、早くも心がざわつくこちらの通り。前方には参拝を終えた人達で通りが埋め尽くされています。

 

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外国人観光客の姿も多く見受けられました。人気の高さが伺えます。

 

突然の雨でも焦らず、食べたいものを決められるメニュー

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急な雨もあり、昼食の場所を急いで決めます。内宮で気になっていた鈴木水産さんがこちらにもあったので迷わず入ることに。

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旅先でのお昼は大事なイベントです!失敗は許されません。はやる気持ちの中、冷静にそして熱くさせてくれるメニューPOPが暖簾の代わりに並んでいます。店頭で焼く牡蠣をオーダーの柱に据えて、この暖簾POPから好きなものを選んで注文できます。

選ぶ楽しさこそ、旅の醍醐味かもしれません!

 

緩急織り交ぜたこちらのお店にはお客さんがどんどん押し寄せていました。場所を確保した上で、券売機で購入すれば自動でオーダーが届くシステムです。

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新鮮な海産物を格安で頂けるのも、人気の秘訣です!

 

 

シンプルに肉の旨みが引き立つメニュー

旅の醍醐味『アメリカンドッグ』ではありませんが、おかげ横丁で食べるメンチカツは格別でした。

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質素な佇まいの『豚捨』さん。お腹の空く風景は行列の先とシンプルな場所を好むのかもしれません。

 

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・・・

 

 

 

 

 

後半、食道楽のブログになりかけましたが、多くの『お腹の空く風景』に出会える事ができました。少しでも皆様のヒントになる事を願います。

 

 

 

 

参考文献

ごはんぐるり  著 西 加奈子

 

☆メニューブックに目を向けて研究しています☆

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