黒門市場に学ぶインバウンド対策とは?

暦の上では立春を迎えましたが、顔面が強張る程に今朝の通勤はこたえる寒さでありました。この立春は旧暦の名残からくる事は前回の記事で説明させて頂きましたが、7日(日)から日本も関係ないとは言えないHOTな期間に突入しております。

それは、春節(旧正月)です。昨年、『爆買』という言葉を世に轟かした中国人観光客ですが、日本とは違い旧暦が今も尚使用されております。今年は2月7日~13日までが春節による休日となります。この休暇を利用して日本に訪れる観光客が多いのではと予想されております。2016年も引き続き外国人観光客の動向が大いに注目されているのです。

また「外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2015※」によると、1位:伏見稲荷大社(京都市)、2位:広島平和記念資料館(広島市)、3位:厳島神社(広島県廿日市市)、4位:東大寺(奈良市)、5位:禅林寺 永観堂(京都市)の順となります。驚く事に、上位5位を西日本の観光地が独占しています。

その理由としては路線図が東京よりコンパクトで分かり易い事や、関西人の人当たりの良さ等が挙げられます。その元は先に訪れたことのある旅行者からの感想であり、SNSを通じて口コミされ、それを身近な情報として訪問動機につながっているのでは?と推測されます。

また、ここ大阪で一際アジア人観光客で賑わっている場所があります。「浪速の台所」といわれる黒門市場であります。市場好きな私も良く利用する場所でありますが、一見アジアにも良くある光景なのでは?と思いもしますが人気の理由を探りに早速行って来ました。

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リュックを背負った観光客の方々の熱い視線の先は、店頭一杯に並べられた海の幸です。自分で選んだ食材をその場で調理するサービスや、そのまま店内で食べられるイートインスペースを設けているお店が多いことが人気の理由です。ライブ感を味わいながら食べれる事は旅の醍醐味そのものではないでしょうか。

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市場の至るところに英語のPOPやメニューが目立ちます。外国人観光客の歓迎ムードが市場全体に感じられます。またお店独自の工夫で店頭集客されており、英語以外にも中国語・韓国語の翻訳メニューを配布しているお店もあります。

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無料のwi-fiが完備されている空間は、今やおもてなしの必須項目にもなります。現におもてなし「ニッポンのココが残念」 外国人100人に聞く:日本経済新聞では不便と感じる第2位にランクインされています。
1位 外国語サービスが少ない
2位 無料Wi−Fiの整備が遅れている
3位 飲食店の食券システムがわからない
4位 飲食店で食べ方を教えてくれない
5位 現金しか使えない店が多い

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おもてなしの心が先にあれば、マナーの喚起も嫌味なく聞こえるのではないでしょうか。実際に食事をされている観光客の方達はルールを守って各々の時間を楽しんでいる様にみえました。

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そんな日本の醍醐味とおもてなしに触れた人たちが、SNSを使って情報を発信しそれを見た人達がまたその地に導かれる。この時点で情報は『驚き』や『感動』を含むため、より鮮やかさを増した情報となってその拡散の速度を速めているのかもしれません。


まとめ

2春節特需は日本に一足早い春風を吹かせているかにみえますが気になるデータもあります。本日目にしたインバウンドニュースによりますとこの2月は訪問客数が落ち込む月であることが紹介されていました。一方ピークを迎える時期は7月・8月であり、夏こそが本番と言える様です。今回ご紹介させて頂いた店頭告知・WIFI設備・翻訳メニュー等、身の回りにおいて今日からでも取り組める対策はあるかと思います。意思して一言『Welcome !for Foreign tourists』と発するだけでもしかしたら振り向く観光客のが出来るかもしれません。入店までのイメージと帰り際のイメージが思いつけば必要なツールが何か見えてくるかもしれません。

おもてなしの心で賑わいを見せる黒門市場からのレポートでした。勉強になりました。


(※評価方法:2014年4月~2015年3月の1年間にトリップアドバイザー上の日本の観光スポットに投稿された日本語以外の口コミを、評価点(5点満点)の平均、投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計しています。(出典:トリップアドバイザーHP)