ファストカジュアルが次の波となるのか? CHRONIC TACOS

日本国内では初となるファストカジュアルショップ、「CHRONIC TACOS(クロニック タコス)」の出店を年内に控える、K&BROTHERS株式会社 代表取締役 岩谷 良平氏をお招きしお話を伺います。東京オリンピックの開催まで3年を切り、日本の文化が見直されたりと国際化の機運も高まる中、敢えて外からの文化にビジネスチャンスを見出す岩谷氏の着眼点に迫ります。若くして異色のキャリアを持つ社長の目に日本の飲食業界はどう映るのか?こちらの分析も必見です。インタビューアーはメニューデザイン研究所 アメリカ大好きデザイナーの内藤が担当します。それでは早速ご覧ください。

 

インタビュイー 

K&BROTHERS株式会社 代表取締役 岩谷 良平 

1980年6月7日生
出身地:大阪府

早稲田大学法学部を卒業後、司法試験に挑むも1点に泣き挫折。居候暮らしの行政書士等を経て30歳で大阪府議会議員選挙に当選。当時の橋下徹知事・市長とともに大阪の改革を断行。改革の集大成と言われた「大阪都構想」の住民投票の否決とともに政治家を引退。35歳で家業の不動産デベロッパー会社の社長に就任。K&BROTHERS株式会社を設立し、新しい発想で業界に革命を起こすべく、レストラン事業に挑戦中。

 

インタビュアー

メニューデザイン研究所 デザイナー 内藤 美也子

新潟県佐渡市出身。メニューデザイン研究所東京支社クリエイティブ本部所属。マイブームはエンダモロジーな内藤が執筆させて頂きました。

 

 

岩谷社長に聞きたい13のこと

Q1.飲食業界を志した理由とは?
Q2.「CHRONIC TACOS」とは?
Q3.「CHRONIC TACOS」を選んだ理由とは?
Q4.導入においてのコンセプトとは?
Q5.K&BROTHERS株式会社の名前の由来は?
Q6.国際フランチャイズ エキスポの感想は?
Q7.手本にしている海外FCブランドは?
Q8.日本の飲食店についてどう考える?
Q9.アメリカを知る上でおすすめの映画やカルチャーとは?
Q10.24hのスケジュールを教えてください。
Q11.プライベート問わず、今一番投資(時間・お金)しているものは?
Q12.今、世界で一番行きたい所は?住むなら?
Q13.少し先のビジョンを教えてください。

 

以上、13の質問をご用意しました。岩谷社長よろしくお願いいたします!

 

内藤
Q1)元行政書士、元政治家という異色のキャリアをお持ちの岩谷社長ですが、飲食業界を選んだ理由をお聞かせください。

岩谷社長
18歳で実家を出てから結婚した現在に至るまでほぼ毎日外食というくらい外食が好きというのが前提としてありますが、政治家時代の経験が強かったと振りかえります。政治は「夜動く」という表現があるように、政治家と飲食店の関係は密接です。ドラマではよく料亭のシーンが再現されたりもしますが、今ではもっとカジュアルで、焼肉やバーなどでも話し合いをします。ただお店の雰囲気によっては会話の濃さも時には交渉の結論すらも違ってきます。時にはプロポーズから社会を動かすような政治折衝や商談まで、飲食店は人生や世の中の大事なワンシーンを演出する重要な“場”、“プレイス”を提供していることを実感しました。この経験から、飲食店での “食事” を通して人生や社会を変えるような “ プレイス” を提供したいと考えるようになったことが志した理由になるかと思います。

内藤
Q2)日本でのマスターフランチャイズ権を取得された「CHRONIC TACOS」についてお伺いできますでしょうか?

岩谷社長
一言で表現すると「ファストカジュアル カリフォルニア メキシカン 」になります。「メキシカン」と入りますが、生まれはアメリカ カリフォルニアです。アメリカではメキシカン料理はもはや国民食として定着しており、メキシカン料理店の数はピザ店よりも多いのですが、日本ではようやくブームの兆しが見えてきたところです。ここに大きなチャンスがあります。また、まだ日本では馴染みのない言葉のため、「ファストカジュアル」って何?と思われる方も多いはずです。「ファスト」とつきますが、すべてが注文を受けてから作る「メイド トゥ オーダー」のため、できたてを提供します。ファストフードの気軽さと、フルサービスレストランの品質を兼ね備えた「良いとこ取り」の業態としてアメリカではファストカジュアル店が急激に伸びており、1990年からのファストカジュアル店の売上成長率は500%を超えています。「カリフォルニアン・メキシカン」と「ファストカジュアル」という二つのキーワードを持ち、カリフォルニアらしい陽気でクールな空間の中でさ、本格的な料理が食べられるのが「CHRONIC TACOS(クロニック タコス)」なのです。

内藤
Q3)数あるブランドの中でも「CHRONIC TACOS」を選んだ理由とは何だったのですか?

岩谷社長

この2年間でアメリカを含めて15回の海外出張を行い、100以上の飲食店を食べ歩きました。しかしクロニックを選んだ理由は偶然と言っても良いかもしれません。

クセが強いメキシコ料理は個人的に苦手だったため、「メキシカン」という言葉を見つけた瞬間に候補リストから外していました。しかし「CHRONIC TACOS」はオレンジカウンティのニューポートビーチにあると聞き、出向くことにしました。なぜなら「オレンジカウンティ ニューポートビーチ」は、私が学生の頃にハマッて見ていた「The O.C(アメリカのテレビドラマ)」の舞台となった場所だったからです。ですからニューポートビーチにいくついでに店も一応見ておくか、という程度だったのです。

ところが、まず入ってすぐに目にした手書きのウォールアートに圧倒されます。スタッフも皆、絵に描いたような陽気さで、そんな彼らが作るタコスが驚くほどおいしかったのです。メキシカンが苦手だった私が、この日を境に3日間続けて通ったのには自分でも驚きです。正に「クロニック(病みつき)」になりました。その時にはもう絶対にこれを日本に出そうと決めていました。メキシコ料理は今でも少し苦手ですが、クロニックタコスは別物です。偶然だったのか?それとも運命だったのか??先入観と趣味が巡り巡って引き合わせた不思議な縁だったのです。

 

 

内藤
Q4)既に同グループでは、アメリカの「Greenberry’s COFFEE CO」をFC化されていますが、導入における一貫したコンセプト等あるのでしょうか?

岩谷社長
まず共通して言えるのが「メイド トゥ オーダー」、作り置きをせずにできたてを提供することです 。それから、Greenberry’s COFFEE COの大きな特徴はコミュニケーションルームの存在です。カフェには珍しい完全個室の空間のことを意味しますが、ファミリー層が多い大阪 蒲生(がもう)4丁目店であればママ友が集い、宝塚店であれば宝塚歌劇団のファンミーティングの場になったりと 、まさに「場」を提供しています。 “飲食” を通して “プレイス”  を提供していることでは一貫しているコンセプトだと思います。

内藤
Q5)K&BROTHERS株式会社について伺いたいのですが、名前の由来は何でしょうか?

Kは母体である㈱角屋のKです。BROTHERSは、私は実は五男坊で兄弟達と切磋琢磨しながらビジネスをしていますので、スタッフやステークホルダーとも文字通り兄弟みたいな絆を築きたいという思いが込められています。

 

内藤
Q6)以前、ニューヨークで行われた国際フランチャイズエキスポに参加されたそうですが、今回の事案に影響はあったのでしょうか?

岩谷社長
世界的には和食文化への賛辞が送られていますが、アメリカの食文化は日本とは異なるスピードで進化していました。参加している100店舗ものフランチャイズ企業も知ることができましたし、その後に出会う「CHRONIC TACOS」との比較材料にもなったため、とても有意義な体験ができました。

現地視察時の岩谷氏

 

内藤
Q7)現在日本でベンチマークされているFCブランドはありますか?

岩谷社長
フランチャイズではありませんが、スターバックスさんはやはり勉強になります。従来のカフェや喫茶店と異なり、完全セルフサービスでありながら高品質なコーヒーとクールな空間を提供する店として急成長を遂げられました。手軽さ・気軽さはあっても、決して安っぽさを感じさせません。正に “プレイス” を売る先駆けがスターバックスであると思います。サードプレイスという言葉を日本で広げたのもスターバックスでしたよね。Greenberry’s COFFEEもその進化系となれるように勉強させてもらっています。

 

内藤
Q8)日本の飲食店についてどう思われますか?

岩谷社長
飲食業界におけるデフレは深刻だと感じています。世界的にみると日本の飲食のクオリティーは高いのに業界に従事する方々はその恩恵を受けきれず、依然として業界全体における地位の低さも否めません。いま飲食業界で起きている人手不足の状況は、見方を変えると業界の構造を変えるチャンスだと思っています。安易な価格競争に陥ることのないように、適正な対価を支払って頂ける価値ある“プレイス”をいかに提供できるかを考えて行きたいと思っています。
岩谷社長
またそんな日本の外食産業に、アメリカのレストラン文化を持ち込みたいという想いもあります。視察時にラスベガスを訪れた際のことですが、こんなエピソードがありました。これもまた偶然なのですが「CHRONIC TACOS」のラスベガス店があり入ってみると、双子の姉弟でオーナーを務めるFC店であることが分かりました。話を伺う中で、彼らの先代は「マクドナルド」のFC店を長く運営されていたことも分かりました。それが自分達の代になって「CHRONIC TACOS」にシフトチェンジします。しきりに彼らは「先進性」「柔軟性」について高く評価していました。その2つの言葉通り、設置されているバーカウンターは彼女が提案を行い採用されたものだと言うのです。また安心安全というところにも絶対の自信を持っていました。

予定には無く、仕込みも一切無しの彼らがここまで熱く語る姿に感動さえ覚えました。自店にプライドがあるからこそマニュアルを超えたコミュ ニケーションが生まれる。これこそが「CHRONIC TACOS」を通じて日本に持ち込みたい文化です。価格が安くてクオリティーが高すぎるのに、 地位は低い飲食業界全体を変えていきたい!!少し前までは改革、改革、でやってきた人間ですから!!笑

政治家時代の岩谷氏

内藤
Q9)アメリカのトレンドを知る上で、おすすめの映画やカルチャーはありますか?

岩谷社長
最近の映画でいうとマクドナルドを世界一のレストランチェーンに育てたレイ・クロックを描いた「ザ・ファウンダー」。10年ほど前にも原作である彼の自伝を読んでその情熱に大いに感銘を受けました。お勧めです。トレンドを知るという意味ではやはりアメリカに直接行って目で、耳で、肌でカルチャーを感じることが大事だと思います。先日もカリフォルニアに行って来ましたが、ヴェニスビーチやハンティントンビーチを歩き、レストランだけでなくサーフショップやセレクトショップを巡ることで、自分の感性が高まっていくことを感じました。

 

内藤
Q10)社長のタイムスケジュール24hを教えてください。

岩谷社長
常に決まったルーティーンで動くということはありません。決まっていることと言えば週の半分は東京に来ることです。大阪でも代表を務める不動産会社とK&BROTHERS㈱では社風もまったく異なります。大阪はどちらかというと固めで、古き良き昭和の会社。ビシっとスーツを着て、9時きっかりから朝礼 ⇒ ミーティングを行い社長室でデスクワークや来客対応を中心に行っています。私が社長職に就く前にはラジオ体操を行っていましたがさすがにこれはダサいので廃止しました。一方、東京ではスニーカーにリュックスタイルで、オフィスにいることはほとんどなく、自由に歩き回っています。大阪のスタッフがみたらビックリすると思います。元政治家として、TPOの変化には慣れているのかもしれませんが、時には役者のようシーンに合わせて舞台を演じます!

 

内藤
Q11)会社として個人として今一番投資(時間・お金)しているものはなんでしょうか?

岩谷社長
人とのつながりには時間もお金も惜しみません。海外視察もその内の一つです。それは会社としても個人としても同じかもしれません。業界を問わず、政治家からアパレルのバイヤーまで幅広くお付き合いし、色んな刺激を頂いています。

 

内藤
Q12)今、世界で一番行きたい所はどこですか?また住むならどこでしょうか?

岩谷社長
まだ行ったことのない、ドバイやサウジアラビア等の中東地域です。日本でも増えだしているハラール食など、一度行って勉強したいと思っています。また「住みたい場所は?」の質問ですが、一箇所に定住したくはなく、常に移動をくりかえす遊牧民が理想です。政治家は地元にしばられる節があったのでその反動も少しあるのかもしれません。

 

内藤
Q13)最後の質問になりますが、少しだけ先のビジョンを教えてください。

岩谷社長
まずは直営店舗の拡大です。来年にはFC化にも着手していきたいです。「CHRONIC TACOS(クロニック タコス)」に次ぐブランドも交渉中です。立ち上げを行いながら更なるネタ探しをしている最中です。

内藤
次のネタについてもう少しだけ聞いてもよろしいですか?

岩谷社長
多くを語ってしまうとネタバレしてしまうのですが、アメリカでもう一つのブランドが交渉の最終段階です。私が幼いころからやりたいと思っていたジャンルで、かつアメリカでもものすごい勢いで伸びているジャンルです。キーワードはやはりファストカジュアルとカスタムです。また、面白いところではインドの飲食業界に興味があります。実際に視察にも今年いってきたのですが、IT先進国と呼ばれるにふさわしい飲食店のシステム化が進んでいました。アメリカは全体的な効率化は長けていますが、こと飲食業界のIT化に関してはアメリカ以上に進んでいるかもしれません。

 

 

 

インタビューを終えて

1gouten

クロニックタコス創業の1号店にて

熱い想いと冷静な経営判断は決して相容れないものではなく、むしろ2つともが重要なのだと岩谷社長のインタビューを通じて感じさせていただきました。業界でも大注目の「CHRONIC TACOS(クロニック タコス)」のオープン、そして最後にチラリとお聞かせいただいた次なるブランドの展開、アグレッシブに飲食業界に変革を起こされるであろう岩谷社長の今後の展望に刮目です!

 

 

「CHRONIC TACOS」イメージ動画
http://www.chronictacos.com/franchising

【事業に関するお問い合わせ】
K&BROTHERS株式会社 担当:中西
03-4405-6184(090-8752-3489)
Email:nakanishi@k-brothers.jp

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