すべてはお客様の『旨い』のために!地元で40年愛される、本家串焼 忠助

大阪方面の終電は22:35分。もう一杯吞んだら気が変わってしまいそうな。帰りたくない夜。

 

 

大阪駅から1時間40分。三宮 → 神戸を順調に通過し、電車はどんどんと加速。途中に見える明石大橋を望めばすっかり旅気分♪そして、目の前に現れたのは闇。すっかりと日も暮れた静かな無人の改札口を降りて本日の目的地へと進みます。

電車を乗り継ぎ、2時間弱。それでもわざわざ来たくなるお店にようやく出会えました。こちらは兵庫県高砂市にあります、本家串焼き 忠助さんです。

美味しいお酒と美味しい料理が店頭を見ただけでも伝わってきます。早く店内へ!と急ぐ気持ちをこらえまして少し寄り道、歴史を辿ってみたいと思います。

 

 

 

すべては一つの屋台から始まった忠助の歴史

忠助跡地という場所にやってきました。と言っても店頭入り口の脇にある場所に跡地があります。

 

本家串焼き忠助の歴史はここから始まった!

 

と看板には明記されています。この荒井の地で40年に渡り愛される忠助さんは、先代が始めた屋台が原点であると書かれていました。山電荒井駅地下道で屋台を囲んで酒を酌み交わしているイラストもあります。初めて訪れる地ではありますが、その頃の情景が浮かんできました。想像力だけは人の倍ある私にとって、寒空の下、熱燗を飲む情景が更にうかんできました。

 

それから23年後、同じく荒井の地で2代目の大将が構えたお店が本日お邪魔する、『本家串焼き  忠助』さんなのです。

 

2代目の専酒宣誓をせっかくの機会なので誓わせて頂きます。

◎忠助スタイル ・・・・・・ 『あったまりたいこんな夜ちょっといっぷく帰り道』

◎一串入魂 ・・・・・・  『串忠』より変わらず守り続ける串の味

◎百人一酒 ・・・・・・ 心を酔わす人がいる。魂を癒す酒がある。

◎満開の華 ・・・・・・ 器には漁師・農家・蔵元そして陶芸家達の情熱と感動の華を咲かせます。

この看板だけでお酒が呑めそうなのですが、時間も限られているため店内に入ることにしましょう。

 

 

 

明石の荒波が蛸の足を太くする、旨くする!

先程の『満開の華』にもありましたように、漁師の情熱と感動という誓いが盛り込まれたお造り。こちらのお店も海から程近い場所にあり、毎日新鮮な魚介類が安定して入ります。明石にはブランド魚と言われる鯛や蛸が有名ですが、大将の加納さん曰く、すべて自然環境が作り出したものだとおっしゃられていました。海流が入り組む明石湾に棲む蛸は激流に流されない様に海の底で踏ん張ります。そうすることで筋肉が付き、足は短くなります。そうした身は他ではつくれない上質な身として人々に愛されているのです。

 

 

 

地元でも呑めるのはここだけ!播磨の地酒

こちらの目玉は何といっても日本酒です。大将自らが利き酒師の資格を有しており、知識は尋常ではありません。やみくもに旨い酒という訳ではなく、地元の酒蔵に特化したお酒を提供されています。地元の食材に地元の酒。これに勝る組み合わせはありません。

名物の串焼きとのマリアージュは素敵すぎました。料理が華やぐとはこのことだと、38年目にして知ることができました。またこちらの変わったサービス?が同じラベルのボトルを2本前にして呑み比べをおこなうものです。どこをどうみても全く同じラベル。はて?何が違うのかと思い呑み比べてみると味の違いを確かに感じることができました。

同じボトルでも火入れしたものか、生原酒かの違いだったのです。ただこうして飲み比べできるのは忠助さんのみ。蔵元さんが特別に貯蔵したものなんだそうです。地元愛がお店と蔵元さんをつないでいたのでした。

 

 

 

和に特化したお店に見えますが、ゴールデンウィーク中にはこの場所がフラメンゴ会場になったそうです。元々はお客さんでこられていた方が地元のお酒を酌み交わすにつれ、日本酒とフラメンゴのマリアージュが企画されたのでした。当日は大盛況で実際にフラメンゴをみながらの楽しい時間がもたれたとのことでした。

地元に特化することで、可能性は狭まることなくむしろ無限の広がりをみせるのだということを教えて頂きました。もう一杯呑みたい、でも呑んだら終電が。。まだまだ魅力たっぷりな高砂 荒井の夜なのでした。

 

 

 

img_7299Webライター山崎達弥
1979年12月12生。新潟県出身。メニューデザイン研究所メディアの専属ライター。食べることと、飲食店さんをこよなく愛する山崎が執筆させて頂きました。


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