外国人に聞いた注文しやすい飲食店の外国語メニュー

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増加傾向にある外国人観光客は飲食店においても大きなチャンスです。外国語(英語・中国語等)メニューの対応を急がれる飲食店様も多いかと思います。しかし何からどうやって手をつけてよいのか迷う方もきっと多いはずです。今回はそうしたお声に外国人デザイナーのトランがお答えします。

 

私がお答えします!

img_7299デザイナー TRAN ANH TU (トラン・アン・トゥ)
ベトナム ホーチミン出身。メニューデザイン研究所東京クリエイティブ所属。好きなものはグラフィックデザイン、写真、スニーカー、メカ。

 

 

日本のメニューここが苦手

日本のメニューのここが苦手

私が日本に来たての頃は、外食のほとんどをファミリーレストランに頼っていました。その理由はメニューの読みやすさです。料理ごとに写真がついてきちんと整列しているため、初めて見るメニューでも迷うことはありませんでした。その一方で日本の居酒屋にも好奇心はありましたが、情報量が多い居酒屋メニューは分からない商品が多く注文するのに一苦労でした。

日本人にとってはたくさんあると喜ばれるメニューが、外国人にとってはストレスでしかないことが今でこそ分かります。こうした外国人観光客は私だけでないと思ったことから、外国人を対象にしたインバウンドアンケートを行いました。まずはこちらからご覧ください!

 

 

メニューの疑問を外国人100人に聞きました!

日本の飲食店に対してどんな感想を抱いているのか?ベトナム人100人に対してWEBアンケートを実施しました。その質問と回答がこちらです。

 

Q1.日本の飲食店・日本料理店で困ったことはありましたか?
アンケート グラフ1

ある.77人/ない.23人

なんと8割近くもの人が、『困ったことがある。』と回答しました。『ある。』と答えた方にその理由を聞いたところ、圧倒的多数で “言語に関するストレス” との回答が返ってきました。『日本語や漢字が読めない。 』・『スタッフの会話が早くて聞き取れない。』などお店とのコミュニケーションに難があるようです。

【日本の飲食店・日本料理店で困った理由ベスト3】

1位.言語に関するストレス 50人
2位.食文化の違い 21人
3位.待たされる 3人

 

Q2.外国人用メニューで不満を感じたことはありますか?
アンケートグラフ

ある.55人/ない.45人

外国人用のメニューがあるにも関わらず、不満を感じた人が5割以上という回答でした。その理由はまちまちですが翻訳されていても正しく訳されていなかったり、メニューだけを見ても注文ができなかったという声が聞かれました。翻訳されたメニューがあるからといって、決して外国人は満足していないことがお分かり頂けるかと思います。

 

Q3.注文しやすいと感じた外国人用メニューの特徴は?
アンケートグラフ

1位.写真 64人 2位.アレルギー表記 12人 3位.価格表記 8人 4位.商品名の明記 5人

注文しやすい特徴として、「写真がある」ことが6割以上をも占めました。続いて「アレルギー表記がある」こと。「価格表記がある」という結果になりました。言語ストレスを感じる外国人観光客にとって、写真はとても有効的であることがいえるのかもしれません。

外国人からのニーズがはっきりしたことで、次の章では対策です。注文しやすいと外国人が感じるデザインをポイントごとにご紹介します!

 

 

外国人の5大ニーズをメニューデザインで解決!

インバウンドメニューの作り方

外国人からの5大ニーズに対して、ラーメンを例として解説していきます。

 

1.圧倒的な情報量を持つ写真!

写真を載せる

外国語メニューになくてはならないもの、それは写真でした。翻訳されているからといって、その料理を始めて見る外国人にとってはどんな料理なのかさえ分かりません。その点、写真は全体像を見せることができるためため掲載することをおすすめします!

 

2.アレルギー表記と商品内容

アレルギーと食材内容を表記する

ベトナムだけでも宗教の違いによって「食材の摂取制限」ある人は多くいます。そういった方でも安心して料理を注文してもらえるように食材のイラストを掲載することで外国人のストレスを取り除くことができます。

 

3.価格と番号表記

価格と番号を表記する

私の経験上からも、情報量が多くなると商品名と価格の判断がつかなくなったりもしました。基本的なことですが価格は必要とする情報のため忘れずに打ち出しましょう。また番号も入れることで注文時のミスを減らしスムーズなオペレーションをサポートしてくれます。

 

4.商品名もしっかりと表記する

商品名を明確にする

日本人には当然と思う商品名も食文化の違う外国人からは『?』がつくものが多いのです。例えば、『焼鳥』を『yakitori』と表記するよりも、『grilled chicken skewers』の方が外国人には伝わります。時には外国人からの立場になって考えてみるのも良いかもしれません。

 

5.食べ方に関する表記

食べ方を明記する

せっかくの日本食も正しい食べ方を知っているか知らないかでは美味しさは全く異なるものになってしまいます。食べる順番や調味料の使い方などもあるとより親切なメニューにすることができます。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事では外国人がメニューに対して抱くニーズを明らかにすることで、それに対するメニューデザインのポイントまでをご紹介しました。翻訳メニューがあるからといって油断は禁物ということがお分かりいただけたと思います。しっかりとニーズに答えたメニューを作ることが結果的に外国人観光客の満足度を上げ、オペレーションの向上にもつながります。改善を望まれている方は今の翻訳メニューを見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

img_7299Webライター山崎達弥
1979年12月12生。新潟県出身。メニューデザイン研究所メディアの専属ライター。フードアナリスト3級取得。今年の新米も出来は上々です。食べることと、飲食店さんをこよなく愛する山崎が執筆させて頂きました。