第3弾!マルセロという男。Brother Burgerで味わう、WAGYUとART

彼との出会いは2016年の10月までさかのぼる。偶然入ったショップが、とてもクールだったこと。こんなショップを手掛けるオーナーはどんな人なのだろうか?とても興味があった私は、オーナーに会わせて欲しいとスタッフに懇願した。それがマルセロとの最初の出会いだった。話を聞くと彼の経歴はバラエティー豊かなキャリアの持ち主であることが分った。

この出会いから、2ヶ月後にマルセロは来日を果たす。飽くなき探究心は周りの人も強く突き動かすのだろう。東京・大阪のハンバーガーショップや繁盛店をくまなく回った。そして今年の2月にメルボルンを再度訪れた私は、自然と彼のショップを目指すことになる。刺激とエネルギーとに満ちた彼のショップを紹介することにしよう。

 

 

Marcelo Tumino(Mars) マルセロ・トゥミノ(マーズ)
Marcelo Tumino(Mars) マルセロ・トゥミノ(マーズ)

1991 – 1997年の間、彼はアートディレクターとして、オーストラリア最大の企業の一つに数えられる Jウォルター・トンプソン・インターナショナルとサンフォード・ヴィック・アンド・アソシエイツに勤務。広告の学士号を修了する等、アートディレクターとしてのブランドを構築する。広告キャンペーンでの販売促進から、テレビ、ラジオ、印刷メディア、ダイレクトマーケティングまでと業務の幅は多岐に渡った。

1997年からは 自分のカフェを所有するという夢を実現するために、広告業界を離れる。それから20年、様々な遍歴を遂げブラザー・バーガーの現オーナを務める。夢は、彼自身が語るように長期的なスパンでなければ成し遂げられないものだと言う。その言葉の意味とは何なのか?ショップを通じて探ってみた。

 

 

Brother Burger 
Brother Burger

近代的なダイナースタイルのハンバーガーレストランの顔と、クラフトビールのバーの一面も持ち合わす。暖かみのあるインテリアデザインに仕切りや壁が無いオープンプランのキッチンとむき出しのビールシステムとの組み合わせがとても斬新だ。フィットアウト(装備された)なデザインにも強いこだわりがある言う。石、木材、金属などの産業スタイルをオブジェクトとして組み込みこまれた内装は独創的な雰囲気を醸している。

 

Brother Burger 2

ミートグラインダー(ミンチ機)が壁面に760個ディスプレイされている

 

Brother Burger 3

テニスコートを照らすライトがここでは照明代わりに

 

Brother Burger 4

ロッカーで使用されるスチールが店内の壁面を覆いつくす

 

ブラザーバーガーのインテリアや座席は様々なオプションが用意されている。ダイナースタイルのブース、カウンターとバーの座席、大きなダイニングテーブルとシチュエーションに寄って好みの座席を選べるのが特長だ。そのため座る場所によって同じ店でも気分を変えることができる。
Brother Burger 5

Brother Burger 6

日本ではちょっとお目にかかれないハンバーガーショップであることがこの内装からもお分かり頂けたのではないだろうか。しかし、これは決して奇をてらったものではない。それはこのショップのコアでもある、マルセロの想いが大きく由来するからである。

 

 

Brother Burgerは世界最高のハンバーガーを提供することが目標
Brother Burger 7

「その目標は短期間で達成することだとは私自身思ってはいない。」そう語るのはマルセロ本人だ。
ブラザーバーガーは、ソース、ジャム、ピクルスにバンズまでその全てを手作業で作り、新鮮なパテを毎日焼いている。最初から最後まですべて手作りにこだわり、それを毎日繰りかえす。とてもシンプルなことだが、飲食に携わっている方ならこれがどれほど骨が折れることか想像が付くのではないだろうか?この永久運動とも言える反復を行う先にマルセロが言う目標が達成されるのだと彼は考えている。

 

彼は言う、ブラザーバーガーのハンバーガーに「スピード」を要するものは存在しない。そもそもハンバーガーがファストフードでなければいけない等、誰が決めたのだろうか? 最初から全て店内で手作りし、素材もWAGYU100%にこだわったジューシーなパテは世界最高と自負する。それに合わせるのはやはり世界最高のビールでなければいけない。そのためオーストラリアで最も優れたクラフトビールメーカーから最高のビールを提供している。

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Brother Burger 11

 

最後にスタッフに関する興味深い話も聞けたので紹介したい。多くの飲食店ではバックパッカーを安く雇おうとしているが、Brother Burgerではオーナーのビジョンを共有したトレーナー1人が付きっきりで教えている。そのため、長期雇用ができているという。また、採用はスタッフからの紹介が全てという。求人広告に頼らずとも採用問題をクリアしているのにも驚きだった。

Brother Burgerの成功と人気は、サウスヤラという土地でローカルからの熱い支持を受けているのは間違いない。それは世界最高のハンバーガーを手作業で生産するという、シンプルで果てのないコミットメントをカスタマーと握っているからである。

メルボルンに行く機会があれば、Brother Burgerを訪ね極上のハンバーガーとアートに是非触れてもらえたらと思う。声をかければマルセロは気さくに応えてくれるはずだ。寛大で情熱に満ちたエネルギーはメルボルンという土地そのものかもしれないと改めて思う。

 

3日に分けてメルボルンの街や文化に触れて感じたことを綴ってみました。個人的にメルボルンの働き方に強い印象を受けてもいます。いずれは私も導入したいと思える仕組みでした。日本の飲食店でも試せるものが一つでも見つかったらこんなに嬉しいことはありません。もっと詳しく知りたいという方は勝良までお気軽にご連絡ください。飲食店のご繁盛に貢献できるよう圧倒的な価値をこれからも見出します。

 

 

img_7299㈱ウイングッド 代表取締役 勝良 良太

1976年5月7生。
出身地:堺市出身。
座右の銘:我 以 外 皆 我 師 也



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