メニューデザインで注意したい3つのこと

お店のツールとして、私達が最も重要なものと唱えるものがメニューです。なぜなら、お客様はメニューを見て、「この店はどんなお店なのか」を判断するからです。ですが自分のお店の良さを表現しきれていないお店がまだ多いのも事実です。そこで良くないメニューのデザインとは何か?注意したい3つのことを例に挙げてみました。

 

 

①単なる種類順・価格順に並べてある

単純に並べてあるだけでは、お客様が何を食べたらよいか探さなければなりません。個人店ではいまだによくあるパターンですが、非常にもったいないケースと言えます。

 

②説明が足りず、どんな料理か分からない

せっかくのおいしい料理でも、説明が不足しているとお客様は不安で注文できません。じつはお店のオリジナルで他店との差別化が図れているメニューにもかかわらず、説明不足によってまったく注文されないメニューも多いのです。中には、「わかりずらいと質問されて、逆に会話が生まれるからいいんだよ」という方もいらっしゃいます。しかし、質問してくれるお客様はごく一部です。ほとんどはお店独自の魅力的なメニューに気づかないまま、「普通のお店だったな」と感じて帰ってしまいます。

 

③おすすめはあるが、顧客ニーズとズレがある

食事をしたいお客様が多いにもかかわらず、お店のおつまみや単品料理などをメインとしている場合や、おすすめの商品がお客様の求める単価よりかなり高い場合などは問題があります。おすすめしているのにあまり出ないという状態は、お店のおすすめとお客様のニーズにミスマッチが発生していることになります。

 

メニューデザインで最も重要なことは、「出したいメニューを確実に注文していただけるように設計する」ことです。ここで言う出したいメニューとは、お店のナンバー1メニュー、いわゆる看板メニューのことです。お店や、そのエリアのナンバー1であることがポイントです。以下の条件をできるだけクリアしているのが望ましいといえます。

 

  1. 他店との差別化要素がある(味・ボリューム、提供の仕方等)
  2. 注文率が高い
  3. 提供スピードが速い
  4. 原価が低い

 

1~4で最も重要なのは、1の “他店との差別化要素がある” ことです。味、ボリューム、提供方法、調理方法、目新しさ、どんな形でもよい意味で差別化が図れる商品であることが必要です。6月26日にご紹介した看板メニューはこの4つの要素をすべてクリアしていました。

 

【鉄板餃子酒場 大虎 看板メニューのスーパーサワー】

  1. 他店との差別化要素がある → 自家製の果実シャーベットを乗せたスーパーサワー4種
  2. 注文率が高い → ファーストオーダーの6割がスーパーサワー
  3. 提供スピードが速い → 1分以内の提供をルール化
  4. 原価が低い → 原価率10%で粗利率に貢献

 

そしてメニューデザインではこのスーパーサワーをセンターに配置し、視認訴求を高めることに成功していました。またイラストやネーミングにもこだわりがファン獲得の役割を担っていることが分かりました。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?メニューデザインの重要性がお分かり頂けたのではないでしょうか。メニューはただ伝えるだけでなくお客様についてコンセプトそのものに近い存在だと私達は考えています。今回は看板メニューを引き合いにご紹介しましたが、飲食店である以上、一番重視されるのは、「味」と「コストパフォーマンス」であることは言うまでもありません。他店に勝てるナンバー1メニューを開発し、注文率を高められるメニューブックをつくることがとても重要なことなのです。

 

 

img_7299Webライター山崎達弥
1979年12月12生。新潟県出身。メニューデザイン研究所メディアの専属ライター。食べることと、飲食店さんをこよなく愛する山崎が執筆させて頂きました。


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