インバウンドの鍵を握るベトナム。経済から味覚まで、現地研究員からのレポート

先日のメディアでは俄然好調なインバウンド情報をお届けしました。

 

 

【インバウンド情報】2ヵ月連続で200万人越え!前年比30%急増の東南アジアにも注目!

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訪日外国人数、堂々の1位は中国で全体の約3割を占めるています。ただし前年の同月伸び率を見ると増加はしているものの、14.5%にとどまっています。これに対し、東南アジア諸国の伸び率は顕著となり中国の倍を叩き出す国もありました。経済も成長著しい東南アジア諸国の中かから、ベトナムに的を絞り現地の今をお伝えします。

 

 

 

そもそもベトナムってどんな国?

2017年に完成予定の最高層ビル「ランドマーク81」。(c)Relaxnews/Atkins Architecture

2017年に完成予定の最高層ビル「ランドマーク81」。(c)Relaxnews/Atkins Architecture

ベトナムというと、道の両側に屋台がたくさん並んでいて、「フォー」と呼ばれる麺料理や透明な「ベトナム春巻き」などを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、海外投資家の間ではポスト中国として熱い注目を集めている国なんです。東南アジアの多くの国が経済の停滞に悩む中で、ベトナムは安定して高い経済成長率を維持している。その要因に外資を中心とした輸出企業の投資・生産の拡大が挙げられます。ベトナムの主力輸出品は縫製品や履物、水産物でありましたが、これに加え、サムスンなどの外資系企業が進出したことで、携帯電話やコンピュータ、関連部品などの輸出が大幅に増加したことが背景にあります。

 

今年で5年目を迎える、ウイングッド ベトナムとは?

この成長著しいベトナムにオフィスを置くのがウイングッドベトナムです。2011年にベトナムのホーチミンにデザイン部署を設立。世界中の飲食店に貢献する企業となるための発信拠点として日々メニューデザインの作成を行っています。この立ち上げ時に、日本からベトナムに渡り現在も尚、現地スタッフの指導にあたっているのがデザイナーの島原さんです。日本の文化を知るからこそ比べて分かるベトナムの今を現地レポートを交えてお知らせいたします。

 

 

爆買の国、ベトナム!だけど物価は日本の1/4以下の妙?

 

今年の6月にもベトナム特集を取り上げましたが、『爆買』の主役は中国人ではなく、ベトナム人であることに驚かされました。

http://www.mdl-media.jp/vietnam/

ちなみにベトナム人、1人当たりの旅行支出額は237,814円です。ですが、島原さんから知らされた物価の相場を聞いて、驚きと疑問が隠せません。

 

≪ベトナムの物価≫
※2016  10月4日時点で、1JPY(日本円)= 218VND(ベトナムドン)
◎ビール(330ml) /約69円
◎アイスコーヒー1杯/約45円~90円
◎タバコ(マルボロ)/約115円

 

日本の相場からは1/4以下を下回る物価です。それが何故に『爆買』ができるのでしょうか?その背景を更に島原さんに聞いてみました。

 

Q:日本への渡航費はどのくらいかかるものですか?

A:

渡航費は、時期によっても違いますが、
往復で、直行便は大体700ドル~800ドルぐらい。
乗り換えの場合は大体400ドル~500ドルぐらい。
ビザの取得の費用は:
+ ビザ費:30ドルぐらい
時間:1週間
日本人か日本の会社が保証人になれば、ビザをとるのは難しくありません。その場合、銀行に貯金しているお金の証明書も必要ありません。

※1ドル(US) = 日本円 100円

 

Q:個人でビザを取って日本へ観光する場合は?

A:

下記の条件が必須となります。
・定職者
・銀行に貯金している人(少なくても5000ドル以上。貯金額は多ければ、多いほどビザを取りやすい)

東南アジアの中でもベトナムはビザの取得が難しい部類に入ります。

 

東南アジアの中でもビザ申請が厳しい部類に入るベトナムにおいて、日本旅行はまだまだ富裕層に限られていることがこの情報から分かります。それでも訪日客数が昨年の8月と比べて25%もの伸び率は、中国の14%を大きく上回っており、経済成長の勢いを見せつけています。この富裕層が爆買の主となる訳ですが、日本でお金を落とす要因を島原さんから聞くことができました。

 

 

 

深刻化する食の安全面と頻発する偽装問題

現地のウイングッドスタッフでも市場の野菜は信用できないと言って買わない人が多いといいます。それもそのはずです。毎晩のように食の安全性を疑うニュースが後をたたないからです。例えば、家庭料理にかかせない空芯菜を衣類のプリントや染色に用いられる化学物質で着色し、転売した事件が起こるなど不安と疑念がのこるおぞましい環境を抱えているのも事実だそうです。

また食以外でも偽装問題がつきまといます。ベトナムでも多くの日本製品が購入できるそうですが、パッケージは本物でも中身は別もということが頻繁に起こっているそうです。そのため、高い渡航費用を支払っても日本で買うものは信頼できるという想いが『爆買』の起爆剤になっているのかもしれません。

 

 

 

ベトナム人の味覚を知る!

食の問題を抱えながらも、独自の食文化を育んできたベトナムのトレンドフードがやはり気になります。ここからは島原さんのお店レポートを交えながら、ベトナムのトレンドを探ります。

 

アボカドはサラダではなく、スイーツで食べるのがトレンド!?

Bo Dam Sua 17,000vnd(85 円)

Bo Dam Sua 17,000vnd(85 円)

日本では、アボカドといえばサラダが一般的ですよね。
でも、ここベトナムでは、アボカドはデザート的な位置づけ。
売り場も野菜コーナーではなく、果物コーナーに並んでいます。
甘いアボカドって、想像できますか?「練乳がけ」はベトナムではポピュラーなデザートで実は、結構美味しいのです。

こちらは、カットしたアボカドに練乳とクラッシュアイスをかけただけの簡単デザート。
屋台で手軽に買えて、ちょっとお腹が空いたときにもぴったり。
弊社スタッフも大好きで、よく食べています。

 

 

 

ベトナム版スムージーの「シントー」

Sinh To Bo 17,000vnd(85 円)

Sinh To Bo 17,000vnd(85 円)

南国ならではのフルーツをふんだんに使って作るベトナム版スムージー「シントー SHINH TO」も人気です。

 

 

 

おすすめメニューは、アボカド × コーヒー

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ベトナムはコーヒー豆の輸出量世界2 位を誇ります。そんなベトナムの文化そのものが詰まったメニューがこちらです。

 

Avocado Coffee 55,000vnd(275 円)

Avocado Coffee 55,000vnd(275 円)

メニューボードにも【おススメマーク】が付いた、アボカドコーヒーです。コーヒーというより、シントーにコーヒーを混ぜたような飲み物で、クリーミーですが、見た目よりはあっさりしています。

 

日本で『フォー』が人気になったのも、日本人が馴染みやすい味付けが要因であるとも言われています。その点、アボカドの食べ方はとても斬新でした。ただ、試してみたくてたまらない自分がいること、これは隠しようのない事実です。食べてみたい。。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?ベトナムとの距離が少し縮まった気がしませんか??東南アジア全体で見てもクルーズ船の寄港数増加や航空路線の新規就航が予定されることから訪日外国人数の増加が更に期待されています。傾向をこちらから掴むことによって、インバウンド需要を高めることができるかもしれません。

また最後にご紹介した、アボカドスイーツは日本でも流行るのではないでしょうか??個人的にも是非実現して欲しいと切に願います。これからも、多様に変化していくベトナムから日本の飲食店様にも役立てられる情報を配信していきますのでまた是非ご覧ください!

 



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