時代は「店」から「一品」へ。話題のアプリから、看板メニュー5選で貴店をインスパイア

前回の “コンビニスイーツに学ぶネーミングの付け方。競合3社も徹底比較!” では、見事、「ぷにほっぺ」が競合2社を抑え滝島さんの心を射止める形となりました。その勝因の差は何だったのか?クリームの量?生地の柔らかさ?個人差はあるにせよ、ぷにほっぺが持つネーミングのチャーミングさも大きな理由だったのではないでしょうか。プライベートブランドの充実化が集客を生むとも言えるでしょう。

今回は飲食店の看板メニューにフィールドを移して深堀します。すると意外な傾向が分かりました。早速ご覧ください。

 

 

検索方法にも異変あり!?失敗しないメニュー選びができるアプリが登場

SARAH

引用:https://sarah30.com/

今年の4月にリリースされた「SARAH」と言うアプリをご存知でしょうか?自分が食べた料理の写真に、どこのお店で食べたか、価格はいくらか、などを入力し投稿することができるサービスです。既にメニュー数は200万件を超えており話題の高さが伺えます。と、ここまでは既存のグルメアプリと何ら変わりは無いように思えますが、SARAHはメニュージャンルごとに一品単位で検索できるサービスが最大の特長です。

例えば、『ローストビーフ、渋谷』で検索し、そこから良さそうなお店を探している人が多く、メニュー名で検索する人が潜在的にいるということに気づきました。メニュー情報をもとに食べたいものを選べるようにすることで、いままでにない価値が提案できたらと考えています」(SARAH代表取締役の高橋洋太氏)

店舗ではなく、一つのメニューとしてどれが人気なのかをレビューを元に選ぶことができるアプリと言えます。

 

 

看板メニューが集客を左右する

「SARAH」が生まれた背景には、「お店」から「料理」へとユーザーの志向がシフトしていることが読み取れます。確かに自分にも思い当たる節があります。食べたいという衝動の先は店舗でなく、香ばしくカラッと揚がった唐揚げだったりしますから。その点において、「SARAH」はより直感的な検索アプリだと言うことができそうです。

またこの風潮が浸透していくことで、メニューの個性や差別化が今まで以上に求められそうです。それは即ち看板メニューの出来不出来が集客を左右するといっても過言ではありません。次項ではこの看板メニューをより具体的にしていきます。

 

 

「看板メニュー」のメリットは3つ

看板メニューがもたらすメリットをここで纏めてみましょう。

①口コミの助長。
②売り上げや客数の安定化。
③話題性の維持と高い訴求力。

「あの店に行ったら、あの料理だよね」とお客が認知する看板メニューができたら、その店は軌道に乗ったといっても良いでしょう。では、看板メニュ-を作るのにはどうしたら良いのでしょうか?こだわったりのある、おいしい料理であるのは言うまでもありません。しかし、それだけでは多くの人が支持してくれません。

 

 

看板メニューは育てるもの

看板メニューを作るためには認知度を高める工夫が欠かせません。店内では徹底的にアピールしていく必要があります。メニューブックやPOP(店頭販促)、接客のお薦めなど、まずはお客に看板メニューを知ってもらう努力が欠かせないのです。看板メニューだけ特別に別途メニューを作成してみるのもおすすめです。他の料理とメリハリを付けて料理にストーリーを吹き込ませなければ、お客に浸透していかないものです。飲食店そのものは、参入障壁が少ないビジネスかもしれません。しかし、看板メニューは競合が真似してすぐに作れるものではなく、参入障壁をぐっと高くできます。ここで必要なのは、デザインによって付加価値を付けること、そして、継続して売り込み続ける努力だけです。

 

 

過去に出会った刺激強めな看板メニュー 5選

今まで取材させて頂いたお店の中で、『また行きたい、また食べたい、人に伝えたい。』と心惹きつけられた名物料理を5選ご紹介します。看板メニューがお店のコンセプトそのものであるため分かりやすく発信できていることが分かります。

 

 

①辛すぎる看板メニュー!

記憶と体に刷り込まれる体験したことの無い辛さを体験できます。リベンジのため同僚を引き連れて再訪しましたが敢え無く撃沈。短期間で2回死ぬなんてそうありません。(体験者 城山談)

【ユーチューバー SHIRO】ご繁盛のために体張らせて頂きます企画 第一弾!~殺人焼きそば編~

 

 

②シメ方が秀逸すぎる看板メニュー!

ファーストオーダーの時点でシメまでの完成されたシナリオがこのお店にはあります。鉄板で焼かれたホルモンから染み出る油を使って仕上げる焼そばもうこの世のものとは思えない美味しさ。旨すぎて美しすぎる一品。

圧倒的ライブ感!一滴たりとも見逃せない 、ホルモン坂上 裏なんば店

 

 

③デカすぎる看板メニュー!

持ち上げると周りの目線を独り占めできる「名物 豚バラ葱まみれ」店頭ではドラム缶をお店の方が溶接して自作された看板にて大々的に名物料理として訴求。

【OPEN情報】大阪 十三で大人の秘密基地発見!ウマカーよかばい

 

 

④ギャップが旨すぎる看板メニュー!

【堂島 唐揚げ】と言ったら高レビュー間違いなしのお店が堂島グラッチェさんです。イタリアンなのに唐揚げというギャップもあいまって記憶に残る名物の唐揚げです。

イタリアンなのに唐揚げ定食!?週4で通いたくなる、2枚看板なランチメニューとは?

 

 

⑤魅せ方が粋な看板メニュー!

お店のコンセプトでもある博多串ですが、箱盛りにすることで商品自体がメニューデザインかのようなインパクトを与えます。また単なるディスプレイでは無く、お客さんが席に着くとスタッフさんが冷蔵庫から取り出し丁寧に説明を付け加えることで刷り込みがしっかりとされていました。

名物料理を鮮度抜群なサプライズで演出!博多串焼きの店、ごりょんさん。

 

以上が5選でしたが貴店の看板メニューにインスパイアする看板メニューはございましたでしょうか?

 

 

まとめ

来店客に1回だけ食べてもらって終わり、では看板メニューとは言えません。1人のお客さんに何度も来店してもらい何度も食べてもらう。そのためには、継続してアピールしていかなければいけません。単発の販促活動では、レギュラーメニューと何ら変わりはありません。こうした努力が積み重なった結果として、看板メニューが生まれます。

このような長期的な戦略は、多くの飲食店が挫折してしまいます。「看板メニューなんて作れないよ」「何ヶ月も売っているのに、なかなか浸透しない」。そう思って、多くの店が途中で止めてしまうのです。しつこく売り込んだ店だけがたどり着けるのが、看板メニューなのです。

次回の記事では殺人焼そばの前に2度もひれ伏した城山君が登場します。どんな内容になるのでしょうか?是非こちらもご覧ください!

 

 

img_7299Webライター山崎達弥
1979年12月12生。新潟県出身。メニューデザイン研究所メディアの専属ライター。食べることと、飲食店さんをこよなく愛する山崎が執筆させて頂きました。