【実績紹介】メニューブックも “1点買い” が新しい!?新世界の老舗 玉家

先月の2月10日(ツーテンの日)に大阪 通天閣のネオン広告がリニューアルされお披露目となりました。ネオンのバリエーションは全12色。月ごとに異なる色味を楽めるようになりました。例えば1月=アイスブルー(氷のイメージ)2月=レッド(ツバキのイメージ)3月=ピンク(桃のイメージ)といった具合で季節ごとのネオンが新世界の街を照らします。

広告スポンサーの日立製作所は、通天閣が再建された翌年の1957(昭和32)年からネオン広告を掲出し、大阪の名物的な存在になっています。ですがそのもっと前からここ新世界で営まれているお店がありました。それが今回ご紹介する玉家さんです。

 

 

玉家(たまや

元々は大衆食堂として先代さんの時代から長年親しまれるお店でしたが、屋号はそのままに数軒隣へと場所を移して活魚と軍鶏料理のお店として生まれ変わったのが現在の玉家さんです。

 

 

 

活魚は和歌山、鶏は天城を越えて、2枚看板にこだわるお店

カウンターの常連さんに笑顔を向けられているのが2代目の丹波さんです。奥さんとの息の合ったコンビネーションでお客さんの気持ちをほぐしてくれます。

 

 にこやかな笑顔とは対照的に手元からは緊張感が伝わります。本日のおすすめの一品が間もなく仕上がる所。

 

 

 

 【加太】活サバ きずし生ワサビ醤油 1080円

和歌山加太産の活さばを使ったきずしが本日のおすすめの一品でした。東日本で言う、「しめさば」にあたりますが、酢の浸かりが深いのが西日本の特徴です。脂がたっぷりのったとろけるような身に、さっぱりとしたお酢がとても上品です。旨い魚を食べてもらいたいと話す丹波さんの魚に対するこだわりは並ではありません。

そのこだわりは朝の5時から始まります。和歌山県からの魚を扱う田善商店(鶴橋市場内)で毎朝働かれているのです。そのため誰よりも早く最高の魚を目利きし仕入れることができるのです。玉家の魚はすべて天然で、毎日変わる “本日のおすすめ” を楽しむことができるのです。

 

 

一方、奥の方では、

奥さんが玉家のもう一つの看板、地鶏料理に取りかかっている所。

 

 

軍鶏炭火塩焼き 1,150円

玉家さんが仕入れる鶏は「天城軍鶏」。しっかりした歯ごたえの黒系軍鶏と木目細かく柔らかい肉質の地鶏を掛け合わせて、平外で110日間じっくり育てられた地鶏です。地鶏は日本で33種しか認められていません。その血統を100%受け継ぐ正真正銘の天城地鶏はそれだけも貴重ですが、玉家さんが扱う地鶏はその上を更にいくものでした。

と言うのも、扱う鶏すべてがメス軍鶏だけを玉家専用として養鶏場で生産されている特別な鶏なのです。

稀少部位の背肝はタレでも塩でもお好みで頂けます。

食材に調理にとことんこだわる玉家さんの想いはメニューブックにも小さな革命をももたらしました。

 

 

 

こだわりは6種のニューブックに宿る

ご夫婦揃って南堀江のMDF(メニューデザインファクトリー)に来店されたのは先月のことでした。店舗周りをプチリニューアルするにあたりその一つとして目をつけられたのがメニューブックでした。

MDF 店内ディスプレィ

『6種類全部違うメニューブックが欲しいと言われたときはさすがに驚きました。』そう話すのはMDF店長の長谷川です。『今までに例の無い購入方法でしたから。でもお断りする理由は一つもありませんし、全部違うメニューブックが並ぶお店を見てみたいと思いました。』とも話します。

 

決してウケ狙いで購入動機ではありません。そこには食材・料理への強いこだわりが影響していたのです。

リニューアルのコンセプトは “1点モノ” 一つ一つの素材・料理にこだわる内に、お客さんが手にするもの目にするものにもこだわりたいと思ったことが決め手だったとお二人は話されます。

 

紫式部(むらさきしきぶ) 紐タイプ メニューブック

京都丹後地方で生産される伝統的な織物のメニューブック

 

 

雲竜 ピンタイプ メニューブック

アクリル素材を和風に仕上げたモダンなデザインのメニューブック

 

メニューブックといっても素材でこんなにも違います。メニューブックも “1点モノ” でおもてなしできるツールであることをお二人から教えて頂きました。その日の水揚げや天候で変わる食材で作る料理は同じ名前の料理でも別物です。それを楽しむことができるお店は良いお店ではないかと思います。

 

 

本日のおすすめからもう一品

和歌山 活あおりいかの造り 1,450円

 

 

天城軍鶏からもう一品

軍鶏つくね焼き  420円

 

 

贅沢すぎる〆丼

軍鶏の親子丼 800円

 

 

もうひとつの〆は…

桃色に輝くネオンの通天閣と丹波ご夫婦とMDF店長の長谷川とで一緒にパシャリ♪

一足早くリニューアルした通天閣をバックにメニューブックも様になっています!これから1年を通じで全6色のメニューブックが明るく店内を灯してくれることでしょう。新世界にお越しの際は絶品料理と優しいお二人の元へ訪ねてみてはいかがでしょうか?初めてでもきっと気に入って頂ける味と居心地を楽しんでいただけることを私も自信を持ってお伝えします。

 

 

玉家(たまや)
所在地: 〒556-0002 大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目22−1
電話: 06-6631-4612
営業時間:17:00~22:30(L.O)※ランチしばらく休業となります。
定休日:木曜日

 

 

 

img_7299Webライター山崎達弥
1979年12月12生。新潟県出身。メニューデザイン研究所メディアの専属ライター。軍鶏の母国はタイって知ってました? 食べることと、飲食店さんをこよなく愛する山崎が執筆させて頂きました。