血も滴る肉なしバーガー?THE IMPOSSIBLE BURGER

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今回はアメリカで最近話題になっている、限りなく本物のハンバーガーに近い
ビーガンバーガー「THE IMPOSSIBLE BURGER」 を取材してきました。

ベジタリアンというのは御存知の通り、肉や魚を食べない菜食主義の総称ですが、
実は厳密に言うとベリタリアンの中にはビーガンと呼ばれる
卵もチーズやヨーグルトなどの乳製品も一切食べない、
よりストイックな人たちがいます。

そしてアメリカではこのビーガン食だけを提供する専門レストランが
少なからず存在しています。
低コレステロール、高食物繊維と体にとって有益な食スタイルですから、
近年ではさらに注目が高まっています。

私も試しにベジタリアンチェーンレストラン「VEGGIE GRILL」で
食事をしたことがありますが、肉を模倣して作られた
大豆ベースの料理はお世辞にも美味しいとはいえず、
食べられたものではありませんでした。
ノンベジタリアンの友人達はみな「ビーガン料理=健康的だけどまずい」
というイメージだといいます。

しかし噂では、このインポッシブルバーガーは、
本物の牛肉バーガーさながらにジューシーな肉汁までが楽しめるらしいのです。
はたして疑似肉料理が大嫌いな筆者のイメージを一掃できるのか?
これは試してみるしかありません!

「PLANTS + SCIENCE = MEAT」
シリコンバレーのハイテクを駆使したバーガーパティ

実はこのハンバーガーパティは、マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツなどから
1億円以上もの出資を得ている、シリコンバレーにある新進気鋭の食品会社
「IMPOSSIBLE FOOD」の製品。
2011年、生化学者のパトリック・ブラウンが野菜バーガーの開発のため
始めた会社です。同社は科学的に食品の味や食感を分析し、限りなく肉にちかい
野菜パティを実現しました。

原材料:水、小麦タンパク質、ココナツオイル、ポテト蛋白質、天然香料、
レグヘモグロビン、
酵母エキス、塩、大豆たんぱく、こんにゃくガム、
キサンタンガム、チアミン(ビタミン B1)、
亜鉛、ナイアシン、ビタミンB6、
リボフラビン(ビタミンB2)、ビタミン B12

そしてグルテン、ナッツは非使用。本物の肉に比べてタンパク質や鉄分を豊富に含み
コレステロールゼロ、ホルモン剤、抗生物質ゼロということです。

またインポッシブルバーガーは、同量の牛肉バーガーを育てるのに比べ、わずか1/4の水 、
1/20の土地を必要とし、二酸化炭素排出量も1/8。
環境にも体にも優しく、人々のテイストも満足させる最強のバーガー
ということらしいです。

インポッシブルフード社ではバーガーパティにかかわらず、
鶏肉や豚肉、魚、ヨーグルトなど、ありとあらゆる商品を植物から開発しています。
バーガー 開発はそのほんの手始めなのだとか…

現在 提供しているレストランはMOMOFUKUを含め全米4店舗

インポッシブルフード社は「NY特集 フライドチキン戦争!!」でもご紹介した。
繁盛店MOMOFUKUレストラングループの経営者である
デビッド・チャンとのパートナーシップを結び、2011年7月27日に
ニューヨークの有名レストラン、MOMOFUKU NISHIにてデビューを果たしました。

デビッド・チャンも「このバーガーを食べた時はただ衝撃的だったよ。
インポッシブルフード社のチームは、どうしたら本物の牛肉のような旨味が出せるのか
エンジニアリングの観点から研究開発したんだ!」と絶賛しています。

インポッシブルバーガーは現在ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスの
合計4店舗にて提供されていますが、いずれはスーパーマーケットでも取り扱われる予定だそうです。

ちなみにライバル社は「BEYOND BURGER」
こちらはベジバーガー用大豆肉などを2016年初頭よりにコロラド州の
ホールフーズマーケットにて販売を開始しており、
1時間で売り切れるなど人気を博しています。
Bleeding Veggie Burger(血も滴る野菜バーガー)の人気は留まるところを知りません。
いまいちばん勢いのある食べ物かもしれませんね。

ビーガンフード嫌いの筆者を唸らせた驚愕の美味しさ!

LAでこのハンバーガーを提供している「CROSSROADS KITCHEN」にて
実際にインポッシブルバーガーを食してみました。
ここは全てのメニューに一切の動物性材料を使っていない100%ビーガンフードのお店。
インポッシブルバーガーが提供されているのはランチタイムのみです。

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このレストラン、単価的には決して安くないのですが、ランチタイムはほぼ満席に
なるほどの人気で、客のほとんどがハンバーガーを頼んでいるのが印象的でした。

↓写真が一切入っていない、いたってシンプルなランチメニュー。

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サーバーさんにおすすめを聞いたところ、ケールシーザーサラダと
クロスロードベネディクトという返事がかえってきたので、
素直にそれらを注文してみました。

コーヒーを頼んでも通常のミルクやクリームは出てこず、
アーモンドミルクやココナツミルクから選ぶことになります。

ケールサラダと聞くと、ちょっと食べづらいかな?と思ったのですが、
細かく刻んであるのでとても食べやすく、チーズを使っていないのに
ドレッシングにチーズのような風味がでていてとても美味しかったです。
これは他の料理も期待できそう!

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↓見た目も華やかなベネディクトは、一口食べただけでその美味しさに
驚いてしまいました。いろんな食材の風味が混ざり、なんとも言えない
複雑な旨味を醸し出しており、もっちりとした食感はクリームコロッケのようです。
コクがあって、お肉が入っていないのにものすごい満足感…。
あとで材料を聞くと、メインはひよこ豆だということでした。

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↓そして楽しみにしていたインポッシブルバーガーの登場!
真ん中から切ってみると、噂通りジューシーな肉汁が染み出し、
ミディアムレアの牛肉のような美しいピンクになっています。

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一口噛むとこれまたびっくり!!!

まさにビーフハンバーガーそのものです。

肉汁が口の中に広がり、上質なハンバーガーを食べているような、
いやそれ以上の美味しさです。あまりの美味しさに、
気づけばあっというまに平らげていました。

このバーガーを食べて筆者が真っ先に思ったことは、
「生まれてこの方、一度もハンバーガーにかぶりついたこと無い
ビーガンの知り合いに食べさせてみたい!」ということでした。
その時の表情を写真に収めてみたいなぁ(笑)

俄然このお店が気に入った筆者、デザートも頼んでみました。

↓デザートはチョコレートブラウニー

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濃厚できめ細かくねっとりとした食感のブラウニーははまるで
日本のこしあんを思わせます。
上に乗っているクリームはココナツのホイップクリーム
ブラウニーと一緒に食べるとよくあいます。

驚いた事に、これほどたっぷりと食事をしたにもかかわらず、
胃はまったくもたれておらずむしろスッキリとしています。
これこそ野菜のパワーなのでしょうか?

もしこの商品を日本でも提供することができれば話題性も抜群で大ヒット間違いなし!
と思うのですがいかがでしょう?

Crossroads Kitchen
8284 Melrose Ave Los Angeles, CA 90046
Tel: (323) 782-9245

引用:表紙写真はIMPOSSIBLE FOOD websiteより



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