
「アルムナイ制度」という言葉をご存知ですか?飲食業界のみならず、アルムナイ制度を取り入れている企業が現在とても増えています。
アルムナイ制度を導入することで、飲食業界の大きな問題となっている「人材不足」の解消に繋がります。本記事ではアルムナイ制度について詳しくご紹介していきたいと思います!
目次
アルムナイ制度とは?
アルムナイ(alumni)は日本語で直訳すると「卒業生、 同窓生、 校友」という意味があり、一度自社を退職した方を再度社員として迎える制度のことを意味します。
現在飲食業界のみならず、人事戦略の一つとして注目を集めています。海外では割と一般的のようで、現在徐々に日本にも「アルムナイ制度」という言葉が浸透してきました。
増加傾向にあるアルムナイ制度
エン・ジャパンが2018年2月に実施した調査によると、一度退職した元社員(出戻り社員)を再雇用したことがあると答えた企業は、約72%でした(2018年調べ)。2年前の調査では67%だったので、現在増加傾向にあることがよくわかります。
参考:出戻り社員(再雇用)について -エン・ジャパン株式会社-
これまで日本社会では、入社した企業で長く働くという形が当たり前でした。しかし現代では個人の様々な事情によって一度退職したり、転職したりと、働き方の多様化が進んでいます。
特にゆとり世代の転職はかなり増えてきているようなので、転職の機会が多い若い世代向けに、アルムナイ制度というのを導入している企業が増えてきたのだと予想できます。
飲食業界でもアルムナイ制度導入する会社が増加中
飲食業界でもアルムナイ制度を取り入れているところが増えています。大手だとスターバックス コーヒー ジャパンが「OB・OGの皆さんへ」という卒業生専用の採用ページを公開しています。
出典:https://www.starbucks.co.jp/recruit/employment/obogpartner.html
また、他にも「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」などのファミリーレストランチェーンで知られる外食産業系企業、すかいらーくグループでは元クルー、元社員に向けた「おかえり すかいらーく」というページを作っています。
出典:http://recruit.skylark.co.jp/career/comeback/
アルムナイ制度導入のメリット
飲食店がアルムナイ制度を導入することによるメリットをご紹介していきたいと思います。
1採用費や教育費を削減できる
人材不足・採用難の現代では、優秀な人材を獲得しようと思ったら、それなりのコストがかかります。アルムナイ制度で出戻り社員を受け入れることで、新規人材獲得にかけていた採用費や新入社員の教育費を削減することができます。
2採用費や教育費を削減できる
日本では飲食業界のみならず、人材不足や採用難が問題となっています。社員やアルバイトが退職した後、すぐに新規人材獲得をするよりも、過去の退職者を再雇用することの方が効率的な場合があり、結果的に人材不足や採用難の解消へとつながります。
2即戦力になる
過去に働いていた出戻り社員はもともと経験者なので、一から全て教育する必要がなく研修期間も短縮でき、すぐに飲食店の即戦力となってくれます。飲食店にとって、即戦力となってくれる社員、アルバイトはとても貴重な人材です。
まとめ
以上、飲食店の「アルムナイ制度」についてまとめました。出戻り社員を受け入れる会社は増えていますが、アルムナイ制度を導入してますよとしっかりアピールしている会社や飲食店はまだまだ少ないように思えます。
飲食店の大きな問題、人材不足を解消するためにもぜひ導入してみることを退職者たちにアピールしてみましょう!