外食産業において、人手不足の波はピークを迎えています。人手不足の原因は何か、対策は可能なのか、貴重な労働者をどうやって繋ぎ止めたらよいのか、掘り下げていきます。

 

外食産業を離職する理由

昨今では、外食産業の人手不足による問題が深刻化しています。人手不足になってしまう大きな原因の一つに、離職率の高さがあります。どんな理由で外食産業を離職していくのでしょうか。

 

人員不足での過重労働

離職を招く大きな要因の一つに、人員不足による過重労働があります。運転資金が底をついていたり、管理者が理解不足だったりすることで、一人への負担が極端に大きくなってしまいます。売上や人件費縮小を重視するあまり放置して対策をとらないと、「人がいない事で人がやめていく」まさに悪循環に陥ってしまいます。

 

労働時間が不規則、残業が多い

外食産業で残業が多かったり労働時間が不規則だと感じている男性は19.5%、女性は33.8%であるという数字が出ています(農林水産省食料産業局「外食・中食産業における働き方の現状と課題について」より)。
飲食店に勤務していると他業種と比べて残業になりやすい、不規則な時間帯の就労を強要されがちです。また、無理な残業をするように言われたり、不規則な時間に出社させられていると感じているのは女性のほうが多い結果になっています。

 

引っ越しを伴う異動

全国展開するチェーン店で勤務する場合におきるのが、引っ越しを伴う異動です。従業員にとってプライベートを犠牲にする必要があり、心的な負担が大きくなってしまいます。家庭をもつ女性が引っ越しを必要とされた場合、その時点で多くが離職につながります。

 

出産や育児での離職

出産や育児を理由に離職する人が多くなっています。その裏側には、時短勤務のシステムの不備があります。
外食産業で保育環境が整備されていないと感じている男性は46.9%、女性は46.5%にのぼっていて、ほぼ半数が出産や育児の際の待遇に納得がいっていないことが表れています(農林水産省食料産業局「外食・中食産業における働き方の現状と課題について」より)。また、育児休暇がとりにくいと感じている人が多いのも特徴です。日本企業全体にいえる事ですが、育児・介護と仕事の両立ができるよう働き方を改善する必要があり、大きな課題となっています。

 

休暇の取得が困難

全産業による年間休日日数は平均して「121.3日」なのに対し、飲食・娯楽産業では「113.0日」しかとれてないことがわかりました(厚生労働省「平成28年賃金事情等総合調査」)。
飲食店では休日が少なく、多くのチェーン店でほぼ年中無休をうたっています。慢性的な人手不足もあって休日返上で働く必要があるため、休暇の取得については日本の外食産業の課題といえるでしょう。

 

離職しにくい会社をつくるために

それでは、離職率の高い原因をふまえ、具体的にどのような対策を行えば離職を防げるのでしょうか。

 

育児や介護を認める会社であること

飲食店の人員不足はピークであるランチタイムにあります。飲食店では昼間に働ける主婦層のサポートが必要不可欠です。主婦パートが柔軟に活躍できる場を用意することが、人材不足解消の一手に繋がるでしょう。
その一方で、主婦は家庭の事情で時間に制約があったり、子どもの急病のため休みを必要とすることもあります。それを前提で雇用する意識が重要で、急な欠勤を責めたり否定していては離職に繋がるだけです。管理者が従業員の家庭の事情を配慮することで、他のスタッフにもそれが伝わります。各自にあるさまざまな事情を認め、離職させない魅力ある職場をつくることで、最終的な働き方改革に繋がっていくでしょう。

 

営業時間を短縮

一般的になってしまった長時間営業を短縮することで、人手不足を緩和できます。ファミリーレストランでは24時間営業が当たり前になり、個人店でも夜遅くまで長時間営業している店舗もあることでしょう。しかし、かつてファミリーレストランでは深夜も満席でしたが、それは友人や知人、集会などで集まって話したりする必要性があったからです。昨今では実際に顔を合わせなくてもLINEやSNSで話せてしまうため、24時間営業の需要は変わりつつあります。
また、自動車の所有率が下がり、顧客の移動範囲が狭まっている事にも関連性があります。移動が困難なことから、人口密集地にある店舗以外では長時間営業の需要は一層低まっています。

 

無理な異動をしなくて済むシステムを

「ガスト」では、地域正社員という制度を設けています。転勤せず、その地域で安定して働ける正社員システムで、地域に密着して子育てや介護、家事をしながらも、正社員として勤めることが可能です。これが先駆けになって、全国展開するチェーン店などで、異動による負担をかけないような雇用形態が全国に広がっていくことを望みます。

 

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