飲食店の集客!売れる看板メニューの作り方

ライターの南方です。

突然ですが私は猫好きです!

もしも私が猫カフェのオーナーだったら…..

そんな妄想している時間がたまらなく楽しいです。

 

 

しかし、楽しい時間は一転。悩める南方になってしまいました。

 

・・・

 

看板メニューの作り方が分かりません。。

お店の顔として猫カフェには欠かせない看板メニューを作りたい!!

でもいざ作るとなるとさっぱり。

 

そこで今回は飲食店のコンサルタントの勝田さんに売れる看板メニューの作り方と伝え方を聞きに行ってきました!

 

 

看板メニューの作り方と伝え方

 

講師

株式会社ホスピタソン 代表 勝田 耕司
飲食企業と業務用企業向けの経営・営業コンサルティング、WEB・SNS集客マーケティングの分野で評価をうける株式会社ホスピタソンの創業者。ランチェスターの法則をベースに2,000店舗以上の飲食店へのコンサルティング営業で成果を続出。

 

受講生

ライター 南方 由紀
1995年3月28生。奈良県出身。メニューデザイン研究所大阪本社勤務。猫と日本酒をこよなく愛する社会人6ヶ月目の南方です。

 

 

南方:勝田さん私に看板メニューの作り方を教えてください!!

勝田:もちろんです!私でよければ是非よろしくお願いします。

 

1.コンセプトを明確にする

勝田:看板メニューを作る時にまず必要となるのがコンセプトです。

南方:コンセプト、、、ですか。

勝田:どんなお店にしたいのか?というお店の方針・目的が必要になります。店名や内装を作った時と同じことが看板メニューの作成にも求められるのです。

コンセプトが明確であればイメージとのミスマッチを防げますし、看板メニューが目的達成のための強い味方になってくれます。

 

[voice icon=”http://www.mdl-media.jp/wp-content/uploads/2017/09/interview-49.jpg” name=”南方” type=”l big”]それは心強いですね![/voice]

 

勝田:はい!看板メニューを作ることがゴールではなく、あくまで目的達成の手段であることをまずは認識しましょう。

南方:はい、目的達成の手段…ですねっ!

 

 

2.他店にないウリをみつける

勝田:次のステップは “ウリ” の発見です!ウリとはお店の強みのことを言いますが、強みを生かすことで他店との差別化もできます。

南方:人で例えるところの長所でしょうか?

 

その通りです。面接でも自分の強みをうまくアピールできている人が高い評価を受けます。それと一緒です。自店のウリを見つけることが、強い看板メニューをつくるのです。

 

[voice icon=”http://www.mdl-media.jp/wp-content/uploads/2017/09/interview-49.jpg” name=”南方” type=”l big”]自店の強み、かぁ~ 

 

 

勝田:簡単なようで難しいのが自己分析です。『う~ん、思いつかない。』という方は比べてみることで見つかるかもしれません。

 

  1. 鮮度(朝引き鳥、産地直送、など)
  2. 健康(無添加、契約農場、など)
  3. 量(メガ盛り、お代わり自由、など)
  4. 立地(駅近、都心、など)
  5. 価格(激安、高原価率、など)
  6. 技術(資格を持ったバーテンダー又は料理人、など)
  7. 専門(ワインの品揃え、ひとつの素材に特化、など)
  8. 空間(高級な装飾、おしゃれな内装、など)

 

勝田:1~8の内容を元に自店のウリがどれに当てはまるかセルフチェックしてみましょう。一つに絞ることで圧倒的なウリは何かを見つけましょう。

また思い切って直接お客さんに聞いてみるのも良いかもしれません。自分が思っているウリと同じであれば間違いなくそれはお店のウリです!

 

南方:何だか宝探しみたいでワクワクしますね!!

勝田:宝探し。良い例えですね!ワクワクすることから良いものは必ず生まれます!!

 

南方:自分にも使えるかも!!

 

 

3.伝わるネーミングとは?

勝田:突然ですが人が一度に認識できる文字数は何文字程度だと思いますか?

 

うーん、30文字くらいですか?いや35文字!

 

勝田:違います。実は10文字程度しか認識できないのです。意外と少ないですよね。これを超えてしまうと、見る人は面倒くさいと認識してしまうのです。ネーミングはできるだけコンパクトにウリを入れ込む必要がです。

 

例えば、

勝田:比べてみると分かりますね。10文字、意識します!

 

 

4.反響を呼ぶ見た目とは?

勝田:看板メニューにとって一番重視するのが「見た目」です。料理の味はもちろん大事ですが、食べる前からの「驚き」と「感動」が他との差別化を生み商品の価値を高めるからです。[/voice]

 

勝田:具体例を挙げてみましょう。看板メニューで「驚き」と「感動」を体験できると人気のカフェ、R39barです。

 

R39bar (アールサンキューバー)

 

勝田:こちらの看板メニューはエコプレッソと言いますが、よーくこの商品を見てください。

 

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#エコプレッソ 500円

 

・・・

 

勝田:このマグカップ、食べれるんです!

 

南方:食べれるって、ホンマでっか!?

 

勝田:とってからカップまで全部食べれます(笑)食べれるマグカップという、今までにないメニューは見た目の可愛さと相まって「Instgram」(インスタグラム)を中心に拡散しました

南方:めちゃくちゃ可愛いです!!インスタ映えするはずです。口コミしやすいのも看板メニューには必要なのですね。

 

勝田:そうですね。ここで重要なのが、決して奇をてらったものではなく、美味しいエスプレッソを飲んで欲しいというオーナーの想い(コンセプト)が生み出した看板メニューだと言えるのです。

勝田:ネーミングもエスプレッソを文字ってエコと付けていますが、商品の理にかなっているため分かりやすいことも人気の理由ですね。

#エコプレッソ アフォガード 700円

南方:なるほど!可愛いだけじゃ駄目ってことですね!

 

 

5.目的に応じた価格設定

勝田;新メニューの候補が決まったら、いよいよ価格設定です。これはメニューの目的によって価格は大きく変わります。

勝田:例えば、口コミを誘発し集客につなげる目的であれば、原価割れをしてでもサプライズを追求するべきです。ただし、他のメニューと一緒に注文されるようにトータルでのフードコストを予算内に収める計算が必要です。

勝田:逆に利益を出すことが目的の看板メニューであれば、高めの価格設定でもよいと言えます。いずれにしても店舗の大きな戦略なので熟考しましょう。

 

南方:売れば売れる程、赤字なんてこともあるってことか。。要チェックやわ。

 

 

6.スタッフによる演出

勝田:看板メニューを売り込む上で、重要なのがホールスタッフです。しかし、押し売りでは客側の不信につながりますし、スタッフの負担にもなります。短い「推奨トーク」を作っておき、着席時に簡単にそのトークを言うように決めておきましょう。

 

南方:なるほど!これなら焦らずスタッフ全員で対応できそうですね。

 

勝田:トーク内容はベネフィット(客の利益)がすぐ伝わるように吟味することです。事前にロールプレイをさせて慣れさせることも効果的です。実際にトークしているかどうかを時々店長が店内ラウンドやカウンターの中から見て確認することが必要です。

南方:看板メニューになるためにはチームプレイも必要なのですね。

 

 

7.メニューによる演出

勝田:せっかくつくった看板メニューも客の目に触れなければ意味はありません。ではどう見せるか?最後に伝え方の部分をメニューデザインの視点でみていきましょう。

勝田:例えば、2つのメニューデザインを使い分けることで看板メニューの視認性を高めることができます。

 

悪い事例

勝田:手書きの文字で迫力と本物感を表現したメニューデザインですが、全て同じデザインで貼ってしまってはどれが看板メニューか分かりません。そもそも看板メニューとは気づいてもらえないかもしれません。

南方:迫力は感じますが、これだけでは看板メニューとは気づきにくいですね。

 

良い事例

勝田:そこで通常のメニューも組み合わせてみます。通常のメニューはフォントを使い白地のシンプルなデザインにします。するとどうでしょうか?看板メニューとの差がはっきりしてきませんか?

南方:マグロとカンパチに目が釘付けです!!

 

 

設置事例 マル長 鮮魚店 

 

勝田:ですよね!訴求したいものはつい貼ってしまいがちですが、このようにデザインでメリハリをつけることで両者を活かせます。看板メニューとそうでないメニューを見比べることでどちらを注文するか?両方とも注文するか?と選択肢をあたえることができるのです。

 

南方:あっ、それはもしかしてトータルでのフードコストに貢献しているってことですか!!

 

勝田:お見事!受講の成果が早速活かされていますね

 

勝田:もちろん期待を裏切らない “料理のおいしさ” は前提条件ですが、本当の「看板メニュー」ができることで、お店が活気づき、お客様を呼び込みやすくします。7つのポイントを参考にチャレンジしてみてもらえればと思います。

 

南方:具体的なお話をありがとうございました。この熱が冷めない内に看板メニューを考えます。本日はありがとうございました!

 

 

南方が考える看板メニュー

南方:すぐに使える情報ばかりでためになったな~ 早くも看板メニューの妄想が止まらないよー

グヘヘヘヘッ…

 

 

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勝田:若さってすごい。。

 

 

 

〜おしまい〜